遠州屋の看板なのですが・・・そこに描かれているものをよく見ると・・・「一富士二鷹三ナスビ」それと・・・???四にかぶ?(または、桜島大根のようにも見えるが) 何?このかぶのようなものは?・・・と、単に突っ込もうと思い、載せたのですが、 でも、その前に「一富士二鷹三ナスビ」はなぜ縁起のよい初夢とされているのか、とりあえず調べたところ・・・幾つかの説があり 1・茄子は昔、非常に高価だったため、富士と鷹と茄子という「高いもの」を 揃えた夢は縁起が良いとされた。 2・最も良い夢が富士山で、ついで鷹、茄子となる。つまり、縁起の良い夢の 順位を表しているという説。「一富士」は末広がりなことから様々な点で の繁栄を、「ニ鷹」は鷹が空高く舞い上がることから機運上昇を意味し、 「三茄子」の「茄子」は「成す」につながり祈願成就を意味する。 3・本来は駿河の国の諺で、駿河の名物を順に挙げたもの。駿河の国の高いも のを順に挙げたもので、一に富士、二に足高山、三に初茄子の値段のこと とし、徳川家康が言いだした。 ここで注目したいのは3番目の説である。駿河の国といえば静岡県。遠州屋の遠州も静岡県。ひょっとしたら「一富士二鷹三ナスビ」それに続くものがあるのではないかと調べた結果・・・ありました。「駿河の名物をあげたもの」説には「一富士 二鷹 三茄子」・・・さらに「四扇 五煙草 六座頭」と続くそうです。 では、後半の「扇・煙草・座頭」は一体何か?さらに調べたところ・・・ 「扇」は涼をとるだけではなく、祭礼や舞踊の小道具となる。「煙草」は酒とともに、祭りや祝い事など人々が集う席には欠かせない。座の雰囲気を盛り上げたり、和ませたりする。「座頭」は琵琶法師の座に所属する剃髪した盲人の称。つまり、扇・煙草・座頭に共通するキーワードは「祝い」であり「めでたさ」。これが縁起のよい理由となって、富士・鷹・茄子の次に挙げられたのではないか・・だそうです。そして、当時 駿河の煙草といえば"遠州葉"という葉たばこがこの地の名産だったそうで・・・ここでついに!遠州と初夢がつながったわけです。しかし、看板の絵はどう見ても煙草の木ではないすよね。でも!「たばこ」という文字はある!うーん・・・。 ひょんなことから「一富士二鷹三茄子」の由来を掘り下げる結果となりました。
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