2006年03月07日の日記

ひょんなことから

遠州屋の看板なのですが・・・そこに描かれているものをよく見ると・・・「一富士二鷹三ナスビ」それと・・・???四にかぶ?(または、桜島大根のようにも見えるが)
何?このかぶのようなものは?・・・と、単に突っ込もうと思い、載せたのですが、
でも、その前に「一富士二鷹三ナスビ」はなぜ縁起のよい初夢とされているのか、とりあえず調べたところ・・・幾つかの説があり
1・茄子は昔、非常に高価だったため、富士と鷹と茄子という「高いもの」を  揃えた夢は縁起が良いとされた。
2・最も良い夢が富士山で、ついで鷹、茄子となる。つまり、縁起の良い夢の  順位を表しているという説。「一富士」は末広がりなことから様々な点で  の繁栄を、「ニ鷹」は鷹が空高く舞い上がることから機運上昇を意味し、  「三茄子」の「茄子」は「成す」につながり祈願成就を意味する。
3・本来は駿河の国の諺で、駿河の名物を順に挙げたもの。駿河の国の高いも  のを順に挙げたもので、一に富士、二に足高山、三に初茄子の値段のこと  とし、徳川家康が言いだした。
ここで注目したいのは3番目の説である。駿河の国といえば静岡県。遠州屋の遠州も静岡県。ひょっとしたら「一富士二鷹三ナスビ」それに続くものがあるのではないかと調べた結果・・・ありました。「駿河の名物をあげたもの」説には「一富士 二鷹 三茄子」・・・さらに「四扇 五煙草 六座頭」と続くそうです。
では、後半の「扇・煙草・座頭」は一体何か?さらに調べたところ・・・
「扇」は涼をとるだけではなく、祭礼や舞踊の小道具となる。「煙草」は酒とともに、祭りや祝い事など人々が集う席には欠かせない。座の雰囲気を盛り上げたり、和ませたりする。「座頭」は琵琶法師の座に所属する剃髪した盲人の称。つまり、扇・煙草・座頭に共通するキーワードは「祝い」であり「めでたさ」。これが縁起のよい理由となって、富士・鷹・茄子の次に挙げられたのではないか・・だそうです。そして、当時 駿河の煙草といえば"遠州葉"という葉たばこがこの地の名産だったそうで・・・ここでついに!遠州と初夢がつながったわけです。しかし、看板の絵はどう見ても煙草の木ではないすよね。でも!「たばこ」という文字はある!うーん・・・。
ひょんなことから「一富士二鷹三茄子」の由来を掘り下げる結果となりました。
2006年03月07日(火)   No.109 (歩日の風景)

No. PASS
 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
<<  2006年03月 >>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

2006年03月07日(火)
ひょんなことから

歩日の風景トップへ戻る