今が旬・・ぎりぎり・・・ハンカチ王子です。 バカボンのパパもハンカチ持っています。 今年の流行語大賞になるのでしょうか?
〜では、王子様の小話、下ネタっぽいオチですが、なかなか時代的でもあって へぇ〜てな感じです。
ある老婆が玄関の前に座って、自分の人生を振り返っていた。 「もう少し楽しく人生を過ごせば良かったわ・・。」 彼女がそんなことを考えていると、突然、目の前に妖精が現れた。 妖精は老婆に微笑みかけて言った。 「あなたの3つの願いをかなえてさしあげましょう。」 「わ、な、何だい、いきなり。これは夢かい?」 「いいえ。夢ではありません。さ、願いをどうぞ。」 老婆はちょっと落ち着きを取り戻して言った。 「おや、まあ。じゃ、大金持ちにでもなりたいねぇ。」 妖精はこくっとうなずくと、持っていたステッキを軽く振った。 すると、彼女の座っていた揺り椅子が純金に変わり、 家は大邸宅になり、家の中は札束で溢れかえった。 「さあ、2番めの願いは何ですか?」 老婆はすぐさま返答した。 「そうかい。じゃ、若くて美しいお姫様になりたいねぇ。」 妖精がステッキを軽く振ると、老婆は見る見るうちに若返り、 いつの間にか真っ白なドレスの美しいプリンセスになっていた。 「さあ、最後の願いを言ってみて下さい。」 元老婆は胸に抱いた黒猫をあやしながら、じっと考えた。 そして、その飼い猫の目を見ながら言った。 「この子を素敵な王子様にして、ずっと一緒に暮らしたいわ。」 妖精は大きくうなずくと、再度、ステッキを振った。すると、 薄汚れた黒猫はたちまち若くて、ハンサムな王子に変身した。 元飼い猫の王子は、どきどきして見ている彼女の元へ歩み寄ると、 その耳元で残念そうにつぶやいた。 「ちぇっ、なんで僕のこと、去勢しちゃったのさ。」
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