2006年10月31日の日記

とこや

「とこや」という名の床屋です。
略して「TK」・・・って・・・略してるか?

床屋が一瞬出てくる小話、

CIA捜査員の一人が行方不明になった。そこで最も優秀なスパイ・ハンターの
一人が呼ばれた。CIAのボスは彼にこう説明する。
「その男の名はマーフィーで、アイルランドのどこかにいる。
 私が知っているのはこれだけだ。
 もし見つけたと思ったら合い言葉を使ってみろ。
 『天気予報だと、朝は霧だ』と言うんだ。もし相手が当人なら、
 『ああ、それに、お昼も霧だ』と返すはずだ。」

スパイ・ハンターはさっそくアイルランドに行き、小さい町の酒場に入った。
そしてバーテンに聞き込みをした。
「あんたなら分かるかなあ。マーフィーという男を探しているんだが」

バーテンが答えた。
「もっと詳しくなくちゃ。なぜならこの辺はマーフィーっていう名前ばかりさ。
 隣のブロックに店がある床屋のマーフィーがいるし、ここの銀行の頭取を
 している銀行家のマーフィー、厩で働いてる鍛冶屋のマーフィーもいる。
 それに何を隠そう、ぼくの名もマーフィーでね」

これを聞いたスパイ・ハンターは合言葉を試してみることにした。
「天気予報だと、朝は霧だ」

バーテンが答えた。
「ああ、あんたが探してるのは、スパイのマーフィーか。
 彼なら、この通りの先に住んでるよ」
2006年10月31日(火)   No.351 (歩日の風景)

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2006年10月31日(火)
とこや

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