2008年08月02日の日記

閉店

経営者のご夫婦が喜寿と古希で、店を閉める(「卒業」と書かれています)ようです。
ちょっと大げさですが、「完全燃焼」という言葉を思い浮かべました。

〜では、感動的な?老人のお話

記者は,ようやく,世界的大富豪のインタビューに成功した。
記者が大富豪の豪邸を訪ねると,大富豪はかなりの老齢であり,美食のせいか太っていたが,肌の色つやが良く,とても本人がいう年齢には見えなかった。
「どうやって,これだけの成功をおさめたのでしょうか?」
「わしは,スラムでも一番の貧乏な家庭に生まれ,15歳の時に天涯孤独の身となり,無一文で世間の荒波に追い出されたのじゃ」
富豪の老人はため息をついた。
「まったく苦しい時代じゃった・・・」
「さぞ,ご苦労をされたのでしょうね」
「大変な苦労じゃったよ。そして,たゆまぬ努力だった」
「是非,小誌の読者にもその成功の物語というものを教えていただけませんか」
「いいとも」
老人は昔を思い出すように目を閉じた・・・
「それは,大恐慌の時代じゃった。父母が死んで,まだ幼いわしが住んでいたアパートを追い出された日。わしのポケットには,もう5セント硬貨が一つしか残っていなかったのじゃ──
──わしは,腹が減って腹が減って,5セントで汚いリンゴをひとつ買ったのじゃ。
さて,齧り付こうとして,袖でリンゴの汚れを拭いたら・・・実に綺麗でうまそうなリンゴになった。
わしは,そのリンゴを食べないで10セントで売ったんじゃ。
そして,その10セントでまた汚いリンゴを2個買って
──もう,分かるじゃろう?
わしは,その時,商売というものを理解したのじゃよ」
「感動的なお話しです!」雑誌記者は叫んだ。
「やはり,努力と工夫が今の成功を生み出したのですね」
「うむ。こうして,1週間後には,リンゴを売った金は,なんと,23ドル50セントにもなったんじゃよ」
老人は続けた。
「そして,その次の日・・・」
「──大叔父が死んで,5000万ドルの遺産を相続した」
2008年08月02日(土)   No.692 (歩日の風景)

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