「BOOK」データベースより 「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。
とにかく第一に思うのは・・・タイトルが格好いい、 日本文学の中でも、タイトルのクールなランキングがあれば、かなり上位に喰いこむのではないだろうか。 今回読みなおしてみて、なるほど、これは多感な若者に受けるだろうなということをつくづく感じた。 人間誰しも持っている負い目、甘え、自信のなさ、だらしなさ・・そして・・・ふざけ、道化。 太宰治には、これらのものが横溢し、入り乱れてのお祭り状態だったように思える。
僕にも、太宰ほどはないが、これらの要素はある。 特にこれらの感情が強く出るのは・・・・ ひどい二日酔いの朝だったりする。
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