写真の本は、6年前、著者から還暦祝いのお礼として送られてきたもので、 著者とは、南川泰三といい・・・実は、僕の放送作家のお師匠さんというか、 放送作家事務所のボスだった人物なのです。南川さんは放送作家、劇作家であり、晩年?は「玉撞き屋の千代さん 浪速の女ハスラー 」(集英社文庫)なる小説も著し、東宝で舞台化もされ、老いてますます盛んに文筆活動を続けているおっさんなのです。 6年前に作品社という、失礼ながらあまり耳にしないマイナー出版社から出されたこの作品・・・今年の春!あの泣く子も黙る幻冬社からメジャーリリースされたのです。 AMAZONをのぞいたところ、幻冬社から出版されたものは1575円・・・そして、作品社からのものは・・・なんと!7000円で販売されているではありませんか。 つまり、どうやら、プレミアがついたらしいのです。 〜ということは、現在世間で、それなりに売れている本ということで・・・まったくもって、めでたいことであります。 さて、この本の内容は・・・亡き妻との出会いから別れまでを赤裸々に描いた私小説という謳い文句。私小説といっても、赤裸々といっても所詮小説・・・かなりの脚色がなされているんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、 6年前送られてきた時に同封されていた添書きには「少々、どぎつさがある本ですが(中略)恥を承知で書いたものです。見苦しい所は飛ばして読んでいただければ幸いです」と記されていて、かなりまんまではないかと思われます。 で、あらためて読んでみたのですが・・・僕にとっては、別にどぎついともえぐいとも感じなかったのは・・・僕が離婚歴のある58歳という高齢者だからなのか、 南川泰三的かたわなる純愛にひかれたからなのか・・・。 7月30日(土)NHK-FM僕が構成をしている「土曜日レディ」(午後2時〜4時)に南川泰三がゲストとして出演します。 出演は2時10分過ぎくらいから・・・このおっさんに興味のある方は是非、 本を読み、ラジオをお聞きください。いやいや、ラジオを聞いてのち本を買うかどうかを判断しても結構です。
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